IoTとブロックチェーンと人工知能との連携【コミュニティ投稿】
著:Saito-H氏
IoT(Internet of Things: モノのインターネット)
モノのインターネットIOTは無数のネットワークデバイスとセンサーで繋ぎ、あらゆるデータを集めて解析しいろいろな用途で利用されます。
温度センサーを使い、部屋の中と外の温度を測定し室内の温度をエアコンなどを操作してコントロールしたり、無人の部屋に電気が点灯していれば、その部屋の電気を消したりするサービスを提供します。
農業なら、センサーを使って土が乾いていれば、デバイスを操作して自動で水を排出。
建築物なら、スマートロックと言って、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールしておき、スマートフォンが近づくと自動的に
ドアの鍵が開いたりロックされたりするシステム。
すでに、そんな商品が販売されていました。
キャリオロック
無人POS
Amazonの無人POSなんかもそうですね。
店舗全体にセンサーを内蔵して顧客が買い物して、レジを素通りして決済をする。
Amazon GOです。
スマートフォンに専用のアプリをインストールして店舗に入る時にコードをスキャンする。
買い物かごに商品を入れて普通に買い物します。
商品棚にはセンサーやマイク、カメラが設置されており何を買ったかチェックされる仕組み。
人件費の削減になりますね。いくつか課題もあるようですが。
こういったのもIOTの一つです。
日本のファミリーマートもサービスを行うようです。
医療分野のIOT
医療分野におけるIOTの開発も進んでいます。
センサーやカメラで得られたデーターをクラウドを介して医師の元に送られます。
そのセンサーなどの情報や患者の過去の診察情報を元に医師が診断する。
IoTで使用されるデバイス類
センサー類
温度センサー(外気温度、水温、振動、人感(赤外線センサー)、加速度、位置(GPSなど)、
ひずみ(物体に力が加わる事で生じる物理変化を測定)
ビーコン
位置情報と合わせた無線発信機。機械の状態や変化を発信する。
IoTでの利用は高齢者やペットなどの移動変化などの情報を発信する。
電力のメーター・水道やガスなどの計測器。
測定員が巡回しなくてもこの測定器をネットワークで繋げて情報を収集して管理することができる。
スマートフォン
先程、あげたAmazon Goなどのアプリケーションを介して情報を収集する。
ドローン
ドローンが搭載しているカメラ
ロボット
例:お掃除ロボットなど。
時計
Apple Watchなど
体重計や血圧計
ゲートウェイ
これらのデーターを中継器として、情報をまとめてサーバーへ送信する機器。
これらのデバイスから送られるあらゆるデータ、医療なら患者の健康状態、心拍数や血圧、ペースメーカーなどから送らるデータ。
家の中の室温、電気、ガスなどのデータは企業にとっては有益な情報です。
これらの情報からあらゆるサービス事業が始められる。
その反面、それらの情報が第三者の手に渡り、悪用される事も考えられます。
これらのリスクを回避するためには、データを監査する規制が必要です。
2018年5月25日、EUの一般データ保護規則(General Data Protection Regulation=GDPR)の運用が始まりました。
対象となる個人データは、「個人が識別できる、または識別されるあらゆる情報」
氏名
住所
電子メールアドレス
スマホや携帯電話などの位置情報
IP(インターネット・プロトコル)アドレス
暗号化、仮名化されていても、個人を特定できるデータは規則の対象
今、日本がEUと取引するために交渉中です。
LTO NETWORKはGDPRに対応しています。
その他
大規模なものだと、発電所や風力、水力発電などセンサーを駆使して情報を集め、電力の供給を制御するIOT
もあります。
スマートシティーと言われるものです。
特に社会インフラにおいてはEUは大きな強みがあります。
国家間をまたいだ規格や標準化などの仕組みがあります。
産業革命以降、植民地運営や他国からの資金調達など経験を数多く積んでいます。
スマートシティーの開発は日本や米国よりこ大きな強みがあります。
IoTと人工知能の連携
また、IoTと人工知能を使ったサービスも展開されています。
代表的なのはUBERです。
車や人をデジタルを利用してクラウドサーバーにコピーする。
UBERはどの車がどこにいるか分かるので、顧客がタクシーを手配する時に登録されている車がどこにいて、どの車を動かせば目的地に向かわせる
ことができるか人工知能でシュミレーションできます。
その結果、一番最適な車を顧客の所へ向かわせることが可能です。
UBER EATSなんかもそうではないでしょうか。
先程も紹介したように、医師が体温や血圧などいろいろなデバイスからデータを入手して診察する。
しかし、これだけでは医師不足の解消にはなりません。
そこで、人工知能を使ってそれらの情報を解析して診断し、医師をサポートするシステムの開発も進んでいます。
IoT開発
LTO NETWORK・IBMの人工知能Watsonとの連携
LTO NetworkとWatsonとのコラボレーションはオランダの地方検事事務所の刑事裁判の技術的再設計から始まっています。
刑事事件のプロセスを自動化して、比較的軽い刑事事件を迅速に処理するシステムを作りました。
被告人は法廷審問のような余分なステップなしで、罰金を支払うか次の行動をします。
現在、IBMは環境のインターネット、「スマートシティ」の開発に取り組んでいます。
IBMのビジョンをサポートする為に、LTO NETWORKとV-IDなどのスタートアップが結集しています。
スマートシティから生成される大量のデータを管理する際の最大の課題は、データのセキュリティと機密性です。
ブロックチェーンはIBMが目指す大規模なAIとリンクして強固なセキュリティーを備えていることが明らかになっています。
前回の記事でも紹介したV-ID。任意のデジタル指紋を作成してその指紋データをブロックチェーンに転送して機能するシステムがあります。
添付ファイルなども、簡単に認証してくれます。V-IDのシステムはセンサーから得たデータが信頼できるデータであることを保証してくれます。
従って、データが改ざんされる危険性がなくなります。
ブロックチェーンはネットワーク上の端末同士を接続して情報を暗号化して処理して記録します。
ブロックチェーンの欠点は
データが増え続けたり、高速処理に向いていないと言われてます。
しかし、LTO NetWorkのブロックチェーンはハイブリッドブロックチェーンです。
ハイブリッドブロックチェーンは、パブリックチェーンとプライベートチェーンで構成されており、分散型ワークフローを自動化してくれます。データはプライベートチェーンに保持され、コンセンサスはパブリックブロックチェーン上で行われます。
これにより、速度とセキュリティの両方の長所を提供します。
そして、V-IDに検証されたデータはタイムスタンプが付けられて、LTO NETWORKのブロックチェーンに固定されます。
ハッシュを追加して、これらのデータが干渉されたりしないように保護されます。
このように、LTO NETWORKは安全性でコスト効率が高く、GDPRに対応しており、高速な機密データーの処理に最適です。
オランダIBM本社の屋上での実験
V-IDは最近、オランダのIBM本社の屋上にセンサーを取り付け実験を行っています。
トライアルが成功するとIBMはオランダのブロックチェーンと共に各都市でセンサーを取り付け、実験や開発を展開することが想像できます。
V-idとLTO NetWorkのハイブリッドブロックチェーンによりデータが安全に保護され、そのデータをWatsonが解析し、
都市の電灯を点灯したり消灯したり、オフィス内の空調温度を外気温度を考えてコントロールしたり、その他、畜産、環境、医療などに展開していくでしょう。
IOE
IOEというのがあります。
IOE(Internet of Everything)はあらゆるモノのインターネットです。
IOTがモノのインターネットに対して、IOEはそれに人やデータが加わります。すべてが繋がっていきます。
IOEの例としてスペイン・バルセロナの市役所が挙げられます。市役所の機能をバーチャル化して市役所へ行かなくてもサービスが受けられます。スマートシティの例です。
神戸市とも連携しているようです。(参考)
LTO Networkの目標の一つにセンサーなどのデバイスから集めたデータは環境データですが、これをデジタル化することです。
これを実現するために「IoE-環境のインターネット」が作成さています。
IBMとの共同プロジェクトでもある、V-IDシステムにより監査されたIOTデバイスから信頼性の高い情報を提供できるようになります。
最近、IBMはブロックチェーンを活用した流通システムサプライチェーン基盤「IBM Sterling Supply Chain」に、米セールスフォース(Salesforce)らが参画しています。
将来、スマートシティのプロジェクトにSalesforceの参加の可能性もあるでしょう。
日本IBM株式会社が展開している「IBM Watson Iot Platform」を活用するエコシステムプログラム「Watson IoT Platform パートナーエコシステム」に参加している日本企業もあり、企業のIotサービスのサポートを強化しています。
こういったパートナーシステムにLTO NetworkやV-IDも参加してくると、日本でも安全性の高い高速なioTサービスが展開されるかも知れません。
スマートシティを実現するには、データーの高速処理と保護と安全性、コスト効率が良くて、簡単で自動化が可能であること。
IBMのWatson、V-ID,LTO Networkがそれを実現してくれます。
次回は、新型コロナウィルスで自宅勤務、テレワーク関連のアプリケーションが注目されているが、こんな時こそLTO Networkと連携している安全で高速なアプリケーションがあります。
この辺について書いていきます。