Chainlinkのオラクルを統合し認証データをEthereum dAppsに提供

ブログ 🇯🇵 - LTO Network Published on: Aug 02, 2020 Last updated: Aug 02, 2020

LTO Networkは、市場をリードするChainlinkの分散型オラクルを統合し、LTOブロックチェーンからEthereumネットワークに投資家の認証データをブリッジしてスマートコントラクト内で使用できるようにします。

ユーザーは、認証データをLTOのネットワーク上に公開し、そのデータを特定のEthereumアドレスに関連付けます。Chainlinkの分散型オラクルを使用して、LTOネットワークのブロックチェーンを問い合わせ、特定のETHアドレスとICO、IEO、その他のトークンセールの認証ステータスとの相互参照を実行します。これにより、パブリックブロックチェーン上で金融取引を行う際に、dAppsはKnow Your Customer (KYC)とAnti-Money Laundering (AML)の規制の完全準拠が可能になります。

LTO Network、Chainlink、Ethereumのそれぞれの特性を活用することで、従来の金融エコシステムにおけるスマートコントラクトの採用が直面しているコンプライアンスに関する課題を解決する事が可能になります。 しかし、LTO Networkの認証データがEthereumのような外部ブロックチェーン上で信頼されるためには、異なる環境間でのデータ転送が各形式の操作やダウンタイムに耐えられるようにするために、安全なオラクルソリューションが必要となります。

広範なデューデリジェンスの結果、LTOが保有する認証データとスマートコントラクト対応のブロックチェーンとの間のギャップを埋めるためのオラクルソリューションとして、Chainlinkを選択しました。Chainlinkは既に、数多くの主要ブロックチェーンでその能力が実証済みであり、10億ドル以上の価値を確保する多くのトップDeFiプロジェクトからの信頼も受けています。

今回の統合により、Chainlinkのオラクルリクエストを介した、コンプライアンス完全準拠の分散型金融(DeFi)アプリケーションのを構築が容易になります。

LTOネットワークの認定ソリューションの詳細を見る

LTO Networkは、ビジネスの重要情報を保護、検証、交換するためのハイブリッドブロックチェーンソリューションです。アンカリング、識別、ピアツーピアのデータ交換を通じて、データがブロックチェーンとどのように相互作用するかについての新たな基準を設定します。

LTO Networkは、ユーザーが多数の異なる暗号アルゴリズムで署名できるように、トランザクションのための新しいデータ構造を導入しています。例えば、ユーザーはSECP256K1 ECDSAで署名し、BitcoinやEthereumネットワークで実行するのと同じキーペアを使用可能です。さらに、SSL証明書に一般的に使用されるRSAキーを使用して署名することも可能になります。

この機能により、組織は既存の鍵管理システムを LTO Network上で使用することができ、多くのユースケースの扉を開くことが期待できます。LTO Network上のアソシエーションは、アドレス間の関係を確立するためのトランザクションタイプであり、アソシエーション・タイプ1は、両方のアドレスが同じ所有者であることを示します。

SSL 証明書は、組織の検証可能な証明書として LTOのネットワーク上で公開することができます。また、Extended Validation (EV) は SSL 証明書の最高レベルの認証であり、EV 証明書を取得するには、KYC 手順に似た広範な本人確認プロセスが必要です。その結果、SSL EVは組織のIDを特定のRSAキーペアに接続するための普遍的に信頼できる方法を提供します。

SSL EVとアソシエーションを組み合わせることで、ブロックチェーンアドレスの所有権の検証可能な記録が提供されます。これは、SSL EV証明書のRSAキーからECDSAアドレスへのアドレスからタイプ1のアソシエーションを作成することで実行されます。

Chainlinkオラクルは、これらのアソシエーションの発行や取り消しを含むLTONetwork上の変更を追跡し、各アソシエーションを他の利用可能な情報と相互参照することを可能にします。

例えば、Ethereum上のスマートコントラクトの規制に準拠するために、組織は認定された参加者のアドレスとのみ対話することが許されています。現在は、集中プロセスを介して各参加者のIDと認証の確認を行い、コントラクトの所有者の責任において、そのアドレスがスマートコントラクトに提出されます。これは、DeFiエコシステムの開発速度を考慮した場合、どのdAppでも実装に非常に時間がかかるものであり、規制の障壁によってその実装が遅れるとdAppの競争力の低下を及ぼします。

LTOはChainlinkを使用して、完全に分散化された、迅速に統合可能な代替手段を提供します。ユーザーはLTO Networkを通じて認証情報を提供することができ、Ethereum上のユーザーが要件を満たしているかどうかを判断する際にChainlinkのオラクルによって相互参照できるようになっています。つまり、ChainlinkのオラクルがLTO Networkに認証データを照会することで、コンプライアンス情報を提供できます。

「資格情報は、特にビジネスの世界では、金融アプリケーションにおける重要なコンポーネントの一つです。私たちは、Chainlinkの分散型オラクルネットワークを介して、投資家と企業にブロックチェーンによる認証ソリューションを提供できることに興奮しています。これは機関投資家が、DeFiやその他のブロックチェーンアプリケーションにより関与していくための大きな一歩となるでしょう。」LTONetwork CEO Rick Schmitz

この統合はDeFIにとって大きな進歩であり、イノベーションの遅延やプラットフォームの移行を強制することなく、スマートコントラクトのエコシステムに重要なコンポーネントをもたらすものとなります。Ethereumは現在、DeFiやその他のdAppsの代表的なプラットフォームとなっていますが、ChainlinkはLTO Networkに認証データを安全かつ確実にあらゆるブロックチェーン環境にブリッジする能力を提供します。


LTO Networkについて

LTO Networkは、データの整合性やオンチェーン認証、B2B領域での分散型コラボレーションにフォーカスしたハイブリッドブロックチェーンです。1日に60,000トランザクションを実行するLTO Networkは、テクノロジー企業、企業、政府に現実世界のソリューションを提供する、世界で最も使用されているブロックチェーンの1つです。

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Chainlinkは、スマートコントラクトの安全で信頼性の高いデータの入出力を可能にする分散型オラクルネットワークを構築し、実行するためのオープンソースのブロックチェーン抽象化レイヤーです。Synthetix、Aave、Kyber Networkなどの主要なDeFiアプリケーションだけでなく、Ethereum、Polkadot、Tezosなどの多数のブロックチェーン、Google、Oracle、SWIFTなどの大企業にもオラクルを提供しています。

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Takeshi

Japanese Community Manager